6/16〜19
この日は大移動。
なんと今日は!!
ブータン🇧🇹国境までひたすら山を下り、明日ブータン密入国にチャレンジしてみたいと思います!笑
ブータン政府は南アジア諸国の国以外の人には、ツアーでの入国を義務付けておりしかも、、、
1日250USDを支払わなければならない。
こんな大金払ってたらいくらお金があっても足りません。笑
しかし!!!
ブータン人は我々と同じモンゴロイド系の顔立ちであり、非常に顔つきが日本人と似ているのである。てゆーかほぼ日本人。笑
更にインドとの国境の町であるプンツォリンは入国審査などが特になく、フリーに移動できる。
これは行くしかない!!!笑
ということでブータン国境の町プンツォリンまで行くことにしました。
ブータン側でホテルを取ると流石にばれてしまうので、インド側の国境の町・ジャイガオンにホテルを取った。
スカイスキャナーやbooking.comではジャイガオンはマイナー過ぎるのか、全くヒットしなかったけれど、インド人に教えてもらったインド専用?の宿泊サイト、「OYO」だと何件か出てきます。
6:30にケチェパリを出発し、ジョレタンでシリグリ行きに乗り換え。
13:30頃シリグリ到着し、既にローカルバスのジャイガオン行きはない!と言われたため(本当かどうかは分からない)、仕方なくローカルバスで途中町まで乗り継ぎ、ジャイガオンには夜20時ごろ到着。
膨大な人口を抱えるインドでは、基本的に安全性や快適さなどは度外視で、とにかく公共交通機関は人をどれだけ詰め込めるかしか考えていません。(単純に少しでも儲けたいだけなのでしょうけど)
なのでボロボロの三列シートに四人座るとはザラで、運転席すらも半分客に譲って頑張って手を伸ばしながらギアチェンジしたりしています笑笑
これも日本だったら暴動起きてますよね笑
そんなぎゅうぎゅうシートに15時間くらいおしくらまんじゅうされていたせいで、大分シルエットが細くなったと思います。(嘘)
ぁあああぁーーーーー疲れた泣
ホテルは本当にブータン国境の目の前だった。
今日は入らないけど、はたから見てもインド側はゴミだらけなのに、門の奥はゴミが全く見当たらない日本みたいな道なのが見えた。笑
夜ご飯にチキンマサラカレーを食べに行き、疲れた体にムチを打って手洗いで洗濯をすませ、就寝。
(大体どこも2泊程度で移動してるため、一泊目で洗わないと洗濯が終わらない)
***
翌日朝食をすませ、ゆったりしてから昼前にブータンへ!🇧🇹
昨日見た大きな門は車両通行用らしく、歩行者は横の脇道から入る。
入った。ブータン入国。
まじで何のチェックも無かった笑笑笑
一応警官が一人いたけど、ほとんど目もくれず。一応国境だから立ってようくらいの感覚に近かった笑
昨日の夜見たとおり、本当に物が落ちていない。車のクラクションも禁止らしく、たった100mも離れていないのにいきなり静かになった。。。
WB(ウエストベンガル)のナンバープレートをつけたインド人運転手も大人しく運転している。
なぜ、それを自国でやらないんだ、、、と思うんだけどね。笑
適当に入ったレストランで、ブータン料理をチョイス。
牛肉の干物とスープとお赤飯に似たご飯。
インドと違ってすごくあっさりとした味で美味しい。
もぐもぐ食べていると隣で飲みながらわいわい話していたおじちゃん達が「日本人かい?」と声を掛けてきた。
普通海外で声を掛けられるときは大体「china?」と聞かれた後訂正する一連のやりとりがあるが笑、初っ端から聞かれたこと、しかもほとんど顔が一緒なのに「japanese?」と聞かれたことに驚いた。
なんでもちょくちょく自分と同じような日本人を見かけるらしい。
それほぼ全部密入国の日本人だと思うけどねw
皆さん結構おんなじこと考える人いるみたい笑
自分もつられてお酒を頼みながら、おじさん達に実際本当にティンプー に行けないのかどうか聞いてみたけど、やっぱりこの先にティンプー まで二箇所検問があるらしく、インド人ですら許可証がないと通れないらしい。
むむむ。。。やっぱり厳しいか。。。
バスターミナルを見かけてみんな「ティンプー ?ティンプー ?(+α 分からんブータン語)」
と話しかけてくるのでこれはもしかしたら首都まで行けてしまうのでは!?と思ったのだけど笑
その後は街中のチベット僧院をぶらついたり、川沿いをぶらぶらしていた。
流石にフリーで入れる国境の街なだけあって、半数弱くらいはインド人入植者だったけど、ブータン人経営のお店やお家には大体国王様と王妃様の写真が飾ってあった。
王妃様はすこし中国系美人な顔してるけど、国王様とかもろ日本人顔でした、、、
街中のめちゃくちゃ綺麗なカフェで涼みながら一息つき、もう一つ、訪ね先があった。
それは世界一周目の時にコロンビアで出会った日本人の友人が同じようにブータンを訪れた時に世話になっていた、「ドマさん」という女性に出会うこと。
プンツォリンの街中で文房具屋さんをやっているらしく、地元の人に聞き込みをしまくり、やっと発見!
大通り沿いの商店街を入った一番奥隅にひっそりとその本屋さんはあった。
そこには友人からもらった写真より化粧をして少し綺麗になったドマさんが。
「Excuse me, Are you Ms doma???」
「Yes I am. How do you know that??」
友人のゆうたろうからドマさんのことを聞いたこと、日本人であることを告げると、彼女はフッと微笑み、シーッという静かに話すよう促した。
どうやら密入国で来たことをすぐ悟ったらしく、英語で話していると外人だと気づかれ通報されるかもしれないかららしい。
その後彼女は娘さんに椅子を用意させ、閉店までドマさんが座る奥のカウンターの後ろに座るように言った。
「よくここまで来たね。ゆうたろうが四年前にきた初めての日本人で、そこから四人くらい私を訪ねてきたよ。君も私の家に泊まっていくでしょ?」
と泊まらせるのがあたかも当たり前のように言ってくれたが、あいにくジャイガオンに宿を取ってしまっていること、ムンバイへのフライトが明後日であることを告げると残念そうにしていた。(優しすぎる笑)
そこで彼女は時折来るお客さんを相手する時を除き、閉店までブータン人の価値観、仏教の基本理念など自分が聞きたかったこと全てを話してくれた。
ドマさんが僕たちを無償で泊めさせてくれるのも、ゲストだっていうのもあるけれど、本質的には仏教の六道輪廻の考え方(詳細はググってね!笑) に基づき、天国へ行けるように必要なことだからだよと彼女は語っていた。
「私は日本に行ったことはないけれど、あんなにも高度な技術を持って裕福な国の人たちが、聞けば過労死だとか、残業が激しいだとか、悪い話しか聞かないよ。
私がタイ・バンコクに行った時も、非常に発展していたけど、人々は携帯の操作に夢中で、周りの景色なんて見ている人は誰もいなかった。
私の国は高度な技術もないし貧乏な国だけど、聡明な国王様がいらっしゃるし、最低限家族が食べていけるだけの暮らしは出来ているし、のんびり生活できているからそれだけで幸せ。
むしろそれ以上のお金があったところで使い道なんてないし、困っている親戚や周りの人にあげちゃうわ。だからあなた達を泊まらせたところでお金なんてもらう気はないし、あなた達が幸せならそれで十分なの。」(意訳)
彼女は仏教を敬虔に信仰するブータン人の(もしくはドマさん個人のかもしれないけど)基本的な価値観についてこう話していて、それは「幸せ」とは何かについて非常に考えさせられるものだった。
思えば周りにはいろんな「幸せ」そうには見えない日本人がいた。
家庭の安定のためだけに仕事に忙殺される人、キャリアを築くことで頭が一杯になっているエリート達、視野が極端に狭く現状の仕事に失敗したらもう後がないと思っている人、経営者として成功し経済的自由を手に入れていても満足できずSNSで人を貶し見下すことでなんとか承認欲求を得ようとする人、良い大学良い会社に子供を入れることだけに心血を注ぐ親達・・・
勿論日本だって幸せに暮らしている人たちは沢山いるし、それこそ自分もあの人みたいになれたら、みたいな生活を送っている日本人もいるけれど、東京での毎日の通勤電車、世界一周を始めるまでの社会人生活を通して思うのは、今の生活が幸せだと思えている人はかなり少数派なんじゃないかということだ。
なんのためにこの人間として生まれた人生を送るのか。ドマさんも言っていたけれど、来世はナメクジに生まれるかもしれないし、蠅やゴキブリに生まれるかもしれない。
「人間」として生まれてこれただけで凄いラッキーなことなんだから、どれだけ幸せにこの貴重な人生を送るかが一番重要なことなんじゃなかろうか。
みんな色々難しく考えすぎなんだと思う。
シンプルに、今の生活を送っていて悔いなく死ねますか?って、もし悩んでいる人がいたら伝えたいなあと思います。
別に自分は今回の旅は自分探しのために旅に出た訳じゃないし、この価値観は前々から持っていたものだけど、ブータンに行ってやっぱり自分の考えは間違ってなかったなと再確認した日々だった。
***ブータン・プンツォリンの評価***
①人柄:10
②物価の安さ:7
③清潔さ:8
④食べ物:7
⑤自然:8
⑥利便性:5
⑦見所:6
⑧治安:9
⑨気候:7
⑩総合評価:9